大正9年6月30日

更新日:2020年06月30日

6月30日(水曜日)、午前7時40分出勤。

小磯の木挽師が、残り木を挽割した。

電柱の立替について延期の連絡があった。

午前9時半頃、渡辺主任書記が海水浴場事務所設立の件で現場ヘ出張した。

戸田技術員は、昨日高麗から始まった大麦内容検査に引き続き出張した。

午後から藤田町長は私用のため早退。

午後4時から三宅海水浴場委員、渡辺主任書記と共に、海水更衣所・役場出張事務所の予定地を踏査した。

午後6時帰宅。

本日、校長招待会費を精算した。

解説

このころの木挽師の1日の賃金は2円でした。大工は2円、鳶職は1円70銭、植木職は1円50銭、畳職は2円という相場だったようです。(『大磯町史』3、p.488)

大磯町の海水浴場開場式は、7月3日です。前年の大正8年(1919)6月28日に、関係者と協議を幾度も重ねて、ついに町営に復帰したとの記載があります。海水更衣所・共同便所・役場出張事務所等の建築で、町の支出も大変です。

大麦内容検査については、神奈川県の事業として大正9年から産米、大正10年から産麦の穀物検査を実施しましたが、中郡ではすでに米麦内容検査が始まっていました。この検査は、生産者の手間と費用がかかるため、反対運動が小作争議の原因になったとも言われています。詳しくは、大正9年2月28日の記事もご覧ください。

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