大正9年2月28日
2月28日(土曜日)、午前8時40分出勤。
町長が米の無検査のことで、郡役所ヘ出張する。
午後1時21分東久邇宮殿下が大磯駅を御通過。助役が奉送し帰宅。
解説
神奈川県は、大正9年(1920)から産米検査を行い、翌10年からは産麦検査を実施しました。中郡では大正7年末に米麦同業組合が、翌8年以降に行われる米麦の内容検査と包装改良を決議しています。しかし、このような検査は、生産者に負担を強いるということで、実施延期の署名4,000名分を郡役所に提出、反対運動が起こり、小作争議の増加につながったと言われています。(『神奈川県史』通史編5、p.200からp.201)
このような背景を考えたとき、米の無検査とはかなりの大事(おおごと)で、町長が郡役所へ何らかの説明をしなければならなかったと考えられます。トラブル発生です。
更新日:2020年02月28日