大正9年6月19日

更新日:2020年06月19日

6月19日(土曜日)、午前7時40分出勤。

渡辺書記が甲府へ出張しているため、戸籍事務を補助している。

午後1時から海水浴場委員と出方を町役場の楼上へ召集し、大正9年度の海水浴について、出方との協定を話し合った。「更衣料」を「入浴料」へ訂正し、警察署の許可を受けた。その他は前年の通り。北浜階段を修理することについては、双方異議なし。海水浴場の開式は来る7月3日、7月の第一土曜日と決まった。無事散会。茶菓子を新杵へ1円50銭注文。

午後6時の散会後、三宅・脇の両氏と共に、北浜防波堤と海水浴場の敷地の現地を確認した。

解説

出方(でかた)は、6月10日の解説でも説明しましたが、海水茶屋の経営者たちのことを言います。海水茶屋は、現在の海の家のような施設ですが、決められた人たちしか経営することができませんでした。経営権があったということですね。

海水浴場の運営は、町が行いましたが、海水浴場の開設に関係する海水茶屋の組合とは、海水浴場の運営について協議する必要があります。協定を交わし、警察署の許可を得て、海水浴場が開かれます。今年は7月3日(土曜日)に、いわゆる海開きが行われることになりました。今年とは、もちろん、今から100年前の大正9年(1920)のことです。

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