大正15年3月9日
3月9日(火曜日)、午前8時30分出勤。
午前10時、小学校建築場を視察した。
本日、渡辺兵事主任は旭村へ出張し、動員召集の実検に参加した。
午後4時10分に退庁した。
午後6時から、学務委員・開校式幹事を役場に召集し、工事竣工について協議を重ねた。小巻請負人は留守で、荻野誠一氏を証人として召集した。種々協議の末、来る13日までには必ず竣工することになった。13日には、県の技師による検査も求める予定である。元老として鈴木退蔵氏を招待することにした。午後10時半に終了し、すぐに帰宅した。
解説
小見助役達は、小学校工事竣工について担当の町会議員を集めて協議をし、13日には竣工させると決め、開校式の招待客の候補も挙げました。
一方、旭村へ出張した渡辺書記は「動員召集の実検」に参加すると書かれています。100年前の当時、軍は戦時や事変などで必要となった場合、予備役・後備役等の在郷軍人を臨時召集・動員することが出来ると定められていました。陸軍の場合、在郷軍人名簿を基に連隊司令で作成された召集令状が、警察署を通じて役場の兵事担当に届けられ、それを直接本人に手渡すことが原則となっていました。「実検」とは、「実際にやってみて確かめる」という意味ですので、渡辺兵事主任は、旭村で行われた実践的な訓練に参加したのではないかと思われます。























更新日:2026年02月06日