大正15年10月11日
10月11日(月曜日)、午前7時30分出勤。
午前8時半頃、西小磯地区鈴木・添田の両区長と渡辺・柳田勇の両議員が、耕のため、地図を持参した。元郡役所耕地整理事務所において尾上主事と取調に出張した。役場へ立寄り町長に面会を求め、了解を得て謝辞を述べて同所へ出張した。
本日、10月9日付で鴫立庵主後継者の原安民氏より下記の通りの端書が寄せられた。
「橘屋への臨時借り住まいの件ですが、今朝中川氏の快諾を得ましたので、今月中には移る予定です。なにとぞ、お含みおき下さるようお願いいたします。原安民、助役宛」
本日、町役場において渡辺・柳田勇・鈴木・添田の4名が、耕地整理関係の地主の所有地について、反別地価等を調べ、抜き書きした。
本日、押田請負人より、税務署庁舎増築棟上げをすることの申出があった。森町長に復命した。
午後1時から、町会議員を役場に召集し、協議会を開催した。用件は学務委員の任期が本月2日に満了になることに対する後任者推薦の件などである。常設委員は公民とあるも、議員中より推薦することが妥当であるとの意見が一致し、現学務委員はそのままにして新たに議員中より町長推薦することにした。結果、郷土・三宅・渡辺・曽根田(新)・奥野(新)を推薦することに決定した。町への登記所建物移管は満場異議なく決定し、鉄道線路拡張の件は図を示し承認を求めた。所得税調査委員は今回は大磯町より選出することを申合せた。奈珂中学校他議員は小職が辞任するため森町長を選任することを承認した。高麗消防小屋並びに火の見敷地代は、町で支払うことが適当と申出をしたが、西小磯の例があり悩ましい状況である。その他、所得税調査委員の選挙にあたり、中・愛甲・津久井3郡の有権者数を調査報告することを各議員へ伝えた。午後8時頃に散会し、すぐに退庁し帰宅した。
解説
明治32(1899)年に制定された耕地整理法に基づいて、耕地の効率的な利用を図るため耕地整理組合を作って活動している様子です。今日は西小磯地区の区長らが地図を持参しにやってきました。
また、午後1時から、町会議員を招集して、税務署庁舎増築の棟上げ式の件や学務委員の後任者の選定など、複数の議題について協議し、ほとんど異議なく決定あるいは承認されました。高麗の消防小屋と火の見の地代は西小磯の例があり、町負担は問題ありとなったようです。具体的に西小磯の例とは何か不明です。所得税調査委員の選出は、大きな問題でした。当時は、現在の所得税と異なり、納税者の中から選挙で調査委員を選出し、所得税に関する調査を行いました。所得税法は、明治20(1887)年に導入され、明治32(1899)年に全面改正され、所得税調査委員がおかれました。























更新日:2026年09月16日