大正15年2月23日
2月23日(火曜日)、午前8時30分出勤。
午前10時02分大磯駅発の汽車で出発し、平塚駅で下車し、自動車に乗り換え厚木町に出張した。自動車往復代で4円かかった。午前11時30分に到着した。長島・助役の2名と南毛利村助役・書記の2名が元厚木税務署で会合を行い、庁舎引渡しについて種々協議をした。税務署払い下金578円70銭の2割増しにて南毛利村役場へ譲ることになった。694円44銭(2割金115円74銭)の代金を領収し、他に雑費53円24銭の半額26円62銭を南毛利村より領収した。同時に全部引渡しを終え、午後3時半頃帰場の上、すぐに退庁した。
解説
南毛利村への元厚木税務署の払い下げについては、助役日誌にも何度か書かれています。大正13(1924)年の官制改革により、愛甲、津久井の2郡を管轄していた厚木税務署が廃止され、大磯税務署に統合されることになりました。管轄地の拡大により、大磯税務署庁舎の手狭さが問題となり、大磯町では廃止された元厚木税務署庁舎の払い下げを願い出ました。大正15年度大磯町の臨時予算には、税務署に関する費用として、厚木税務署庁舎や職員住宅の建物購入費とそれに伴う運搬及び建物改築費、大磯税務署の土地建物賃貸料の合計12,124円70銭が計上されています。これは町の通常支出の約18パーセントに当たる大きな額でした。建物購入費の内訳をみると、元厚木税務署庁舎1棟(坪数60坪)と付属物置1棟(6坪)の合計金額が、578円70銭と記載されています。今回この建物を2割増しの694円44銭で南毛利村に譲ったことになります。本日南毛利村との合意のもと、引き渡しが無事終わりました。
参考
鈴木昇『大磯の今昔』(二)、1980年、142~155ページ























更新日:2026年02月02日