大正14年2月28日
2月28日(土曜日)、午前8時50分出勤。
本日は西小磯において県税追加の取り立てを行った。
本日、加藤・長島書記は、有権者の調査のため、町会議員選挙人の自宅を訪問した。
午後2時頃、県税追加の取り立てに参加するために退庁した。
解説
今日は書記が4月24日に町会議員改選があるため、町会議員選挙人(有権者)の自宅を訪問し、有資格者であるかの調査に出かけました。
この年、大磯に別荘を構えていた加藤高明内閣総理大臣が、3月に男子普通選挙法を制定し、5月5日から施行されることになりました。それまでの有権者の資格から納税要件が撤廃され、満25歳以上の全ての男子に選挙権が与えられました。それでも人口の約20%程度でした。これまでの有権者の資格は、明治23(1890)年では満25歳以上の男子であり、かつ国税を直接15円以上納めている人で、人口の割合では1%でした。その後、納税要件は徐々に引き下げられて、明治33(1900)年には10円以上、大正8(1919)年には3円以上となりました。女性に選挙権が与えられたのは、終戦後の昭和20年(1945)年です。平成27(2015)年には男女18歳以上が選挙権を持つことになりました。
更新日:2025年01月23日