大正13年12月11日

更新日:2024年11月12日

12月11日(木曜日)、午前9時10分出勤。

本日遅刻した理由は、関東銀行休業の件について有志と話しあったためである。

本日、飯島弥太郎及び加藤傳蔵の両名が、営業税調査委員改選の件について来場し、町長と面談した。

午後1時、岩崎家執事の萩原氏の自宅を訪問し、学校敷地の立木を撤去することの承諾を得た。

午後3時2分に皇后陛下が行啓され、大磯駅のご通過を奉送した。

午後4時10分に退庁した。

解説

関東銀行は、大磯町にも支店がありましたが、前年の関東大震災により営業所が倒壊し、その後の経営不振により大正13(1924)年11月25日に休業しました。その後、横浜銀行に吸収合併されました。

営業税の調査委員改選とは、大正13年の厚木税務署と大磯税務署の合併により、必要となった営業委員と所得委員を選出のことと思われます。その相談のために2名が来場しました。

また、小見助役は岩崎家の執事である萩原氏の自宅を訪問したようです。岩崎家は小学校の増改築のため敷地を提供していますが、その敷地内へ残された立木の処分について岩崎家の同意を得たようです。

参考

鈴木昇『大磯の今昔』9、p130~133

『大磯町史』7、p423~425

佐々木哲也「大磯銀行の設立・展開とその破綻処理-神奈川県西郡部の銀行支店配置を軸にー」(『大磯町史研究』第6号、p27~46)

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