大正13年12月3日
12月3日(水曜日)、午前8時30分出勤。
本日は、中郡役所にて町村長会同があり、町長代理として参加した。主な議題は、勤倹貯蓄奨励の件や震災買入物品剰余金割戻しの件などであった。午後3時に散会した。
役場へ戻ったのち、午後4時30分に退庁した。
解説
今日の小見助役は、町長の代理として町村長会同に出席しています。主な議題の一つとして挙がっている「勤倹貯蓄」は、文字通り「倹約と貯蓄に努めること」で、当時は政府主導の下、不況・災害・戦争など危機的な状況が起こる度に、日々の生活を乗り越えていくために貯蓄が強く奨励されました。また、郵便貯金が推奨され、これにより国は巨額の国家資金を集約することができたといいます。
もう一つの「震災買入物品剰余金割戻」については、前年の関東大震災の影響で、何らかの品物を購入するために用意あるいは集められた資金のうち、余った分を戻すことかと思われますが、詳細は分かりません。
更新日:2024年11月12日