大正13年10月22日
10月22日(水曜日)、午前8時30分出勤。
出勤途中で指定里道を巡視したところ、西小磯柳原橋付近に破損しそうな個所があった。
本日は小田原区裁判所送りの書類に犯罪の記録を記入した。
午後4時10分に退庁した。
解説
小見助役は出勤途中に指定里道を巡視しています。明治9(1876)年、道路の重要度により「国道」「県道」「里道」に分けられました。大正8(1919)年には、道路は全て国有地とみなされ、「府県道」は府県知事が、「市町村道」は市町村長が管理する旧道路法が制定されました。場所や利用頻度によって市町村道として指定した里道を「指定里道」といい、現在の「町道」にあたります。大磯町で維持管理する道路ですので、小見助役は巡視をしていたのでしょう。西小磯の血洗川にかかる柳原橋付近に破損しかかっている個所を見つけたようです。現在の道路は、高速自動車国道、一般国道、都道府県道、市町村道に区分され、これ以外を里道と呼んでいます。
更新日:2024年09月15日