大正13年10月1日

更新日:2024年09月05日

10月1日(水曜日)、午前8時出勤。

本日も栢木書記は病欠した。

本日は、戸籍編成に従事した。

午前11時頃、藤田町長は岩崎邸執事の萩原氏を訪問し、小学校敷地内のクスノキをそのままにしておくことについて願い出た。午後11時40分に帰場された。

午後4時10分に退庁した。

解説

今日は、岩崎家からの寄附で拡げた小学校の敷地内にあったクスノキを、そのままにしておきたいと、町長自らが岩崎家に申し出たようです。クスノキは、古くから神聖な樹として神社の境内などに植樹され、巨木になっているものが多く見られます。この樹の一番の特徴は、葉や樹皮に「樟脳」の香りがあることで、精油を抽出して利用されます。「樟脳」には防虫効果があり、衣類の防虫剤として箪笥に入れられました。現在、小学校内にあったクスノキを特定することは難しいですが、過去の写真では、校庭の南端にクスノキの大木があったことが確認できます。

大磯小学校のクスノキ

大磯小学校のクスノキ(執筆者提供)

大磯小学校のクスノキ

大磯小学校のクスノキ(執筆者提供)

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 教育部 生涯学習課 郷土資料館
〒255-0005
神奈川県中郡大磯町西小磯446-1
電話番号:0463-61-4700
ファックス:0463-61-4660
メールフォームによるお問い合わせ