大正14年7月22日
7月22日(水曜日)、午前7時30分出勤。
本日午前中、宮代町長は水道水源地試掘場を視察し、高麗橋付近と決定しすぐに工事を開始することにした。担当者は、山中技手、職工2人、人夫3人だった。
明日の23日は海水浴場委員が、各地の海水浴場の視察に出かける予定である。遊覧地視察費のうち、110円を一時仮払いとして加藤収入役より借り入れた。
午後0時半に退庁した。
解説
本日から高麗古花水での試掘工事が始まります。宮代町長は心配で現場の様子を視察に出かけました。当時、飲料水不足は大磯だけではなくどこの自治体でも深刻な問題でした。県営水道として広域に通水を開始する昭和10(1935)年までは、家ごとに井戸を掘ったり、大磯の別荘所有者は水源地から給水管を布設したりするなど、水の確保には苦労をしていました。
更新日:2025年07月08日