大正14年7月11日
7月11日(土曜日)、午前8時30分出勤。
本日、水道技手の山中久満吉氏が丸亀市より、書面を以て、水源泉試掘について両三日中に来磯するので、井戸側六尺(井戸測定用の物差しか)2本、製作を依頼するとの通知があった。町長と相談の上、注文する事とした。
午前11時半頃、小学校建築設計技手の渡辺元四郎氏が来場し、同講堂設計図並びに設計書を持参した。松月で昼食を摂り、午後0時30分に退庁した。町長は、設計図の処理のため残られた。
解説
町は長年懸案であった水道を、関東大震災を機に敷設すべく、山中技手に調査・開発検討を依頼していました。山中技手は、大変多忙で今日は丸亀市に滞在していたようです。来磯後、すぐに活動できるよう測定用の6尺(1.8m)の物差しを製作するように要求しています。ちなみに、丸亀町(後に市)は、大正14(1925)年に水道敷設工事を開始し、翌年に給水を開始しました。
また、小学校の復旧と新設工事も進んでいるようです。























更新日:2025年06月19日