大正14年6月24日

更新日:2025年06月06日

6月24日(水曜日)、午前7時30分出勤。

昨日、渡辺書記は、徴兵令改正の件で兵事主任会に参加するため、須馬小学校へ出張した。

午前10時半頃、小田原御料局出張所ヘ出かけ、昨日の経過を報告した。

本日、中西町議と共に神明町の大竹別荘脇の下水を検査した。町からの補助金として、約40円(約2割)を要求された。役場に戻り、町長に報告した。

午後3時、大磯税務署長に面会し、御料地払い下げの件について、帝室林野局訪問の報告をした。

午後4時15分に退庁した。

解説

徴兵令改正の件について、平塚で兵事主任会がありましたが、大正14(1925)年には徴兵令の改正は行なわれていません。おそらく昭和2(1927)年に大幅に改正される内容のこととと思われます。明治6(1873)年に陸軍省が徴兵令を発布し、近代的な徴兵制が始まりました。徴兵令はその後も数回改正されますが、明治22(1889)年大日本帝国憲法が定められた時に大きく改正されました。20歳になると徴兵検査を受け、合格者の中から選ばれた者は数年間兵役に就きます。それまでは様々な免除もありましたが、この時に免除規定が大幅に廃止されました。昭和2年にはさらに強化され、兵役に服する義務を課せる制度「兵役法」が制定されました。あわせて、軍事教育の準義務化も図られました。このことから、大正14年頃から「兵役法」制定の動きがあったと思われます。ちなみに、「兵役法」が廃止されたのは戦後です。

また、昨日出張した、元帝室林野管理局東京支局大磯出張所の跡地払い下げの件を、小田原御料局と大磯税務署長に報告したようです。

参考

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 教育部 生涯学習課 郷土資料館
〒255-0005
神奈川県中郡大磯町西小磯446-1
電話番号:0463-61-4700
ファックス:0463-61-4660
メールフォームによるお問い合わせ