大正14年6月9日
6月9日(火曜日)
午前8時頃、出勤せずに自宅から国府村役場へ出張した。二宮村長に面会し、警察署長官舎寄附金の件を申し込んだ。種々の事情を申し出られ、ようやく金20円を寄附することを承諾された。午前11時30分頃に帰場した。
本日、出納検査立会人、宮代町長の召集により、町役場において諸帳簿の検査をした。午後7時頃に散会後、退庁した。新杵へ1円50銭分の茶菓子を注文した。夕食は松月亭から丼11本を注文した。出納検査員は両宮代・柳田・小島の4名だった。
解説
今日の小見助役は役場に出勤せず、国府村村長に警察署長官舎への寄附の話をするため、国府村役場へ向かいました。昨日、吾妻村に行きましたが良い返事は貰えなかったように見えました。国府村には、150円出してもらう計画でしたが、話し合いの末、ようやく20円の寄付という回答を得たようです。官舎建築の件は、前途多難のように見えます。
更新日:2025年05月13日