大正14年6月4日
6月4日(木曜日)、 午前7時30分出勤。
午前10時、長島主任書記は海岸階段の設計に、土木派出所技手と出張した。同時に、左部土木技手と共に三沢川堤塘へ、間数調査に出張した。午前11時半頃に帰場した。
午後0時30分、宮代町長は栢木書記と共に御下賜材の請取り方のために小学校に出張した。午後1時半に帰場した。御下賜材は、杉柱1442本、貫110把の合計1542個だった。
午後1時50分、宮代町長は用事のため早退された。
本日、月貫暗渠上道路700円に対する2分の1の補助金350円を支払った。
午後4時10分に退庁した。
解説
このところ、土木関係の話題ばかりが続いていますが、今日は長島書記が県土木課の技手と面談し、併せて三沢川堤塘の調査も行いました。
また、「御下賜材」(ごかしざい)が小学校に届きました。「御下賜材」とは、「天皇から贈られた木材」です。実際には、震災後の復興のため、天皇の命を受けて、当時の宮内省帝室林野管理局が、御料林(皇室の財産としての森林)から木材を切り出し、各被災地へ分配したものです。その一部が届いたのでしょう。内容は、杉柱と、貫(柱を立てるときに安定させるための用材)だったようです。
更新日:2025年05月13日