大正14年5月3日
5月3日(日曜日)
午前7時50分、大磯駅発の汽車に乗り、「神奈川県町村長会・第6回通常総会」に出席した。会場は、逗子小学校で、会費は金5円だった。午前10時に開会し、午後3時50分に閉会した。閉会後、午後4時から逗子町の養神亭において宴会を開いた。午後5時50分逗子発の汽車にて帰宅した。
解説
今日の小見助役は、逗子小学校で開催された「町村長会」に町長代理として出席しています。宴会が行われた養神亭は、明治22(1889)年に創業した旅館及び宴会場でした。経営の悪化で大正9(1920)年頃からは、衆議院議員である松島肇の所有となりました。小見助役らが利用した当時は、100畳の宴会場があったと伝わります。この後、大正天皇が葉山御用邸で静養し、崩御した頃には、当時の若槻内閣の閣僚らがこの場所に宿泊していたため、一躍高級旅館として名をはせました。さらに、第二次世界大戦中は海兵団(海軍)の宿舎となり、戦後は学生の団体を主な宿泊客として経営を続けたとのことですが、昭和59(1984)年に廃業しました。
更新日:2025年04月03日