大正14年3月30日
3月30日(月曜日)、午前8時30分出勤。
午前中に、土木出張所員左部技手来場し、東小磯の土留め工事の竣工を確認する予定だったが、長島主任が家屋調査に出張したため見合わせとなった。
本日、加藤収入役が横浜の農工銀行へ出張したので、収入事務を取り扱った。
午後4時から、家屋調査から戻った長島主任を随行し、左部土木技手と共に東小磯山手道路側土留め工事の竣工検査に出かけた。検査の結果、東側10数間の箇所は平均5寸ほど不足していたため、修繕することを、長島書記から梅田請負師に申し伝えることとなった。
午後4時30分に役場へ戻らず、そのまま帰宅した。
解説
土留め工事を行った東小磯の山手とは、大磯駅の北西部、羽白山一帯の大磯丘陵、湘南平へ通ずる登り口で、高田保公園や松濤台という住宅地がある景観の良い場所です。
現在では、道路は立派に舗装されましたが、当時は急坂の細い山道のままだったので、地震や水害で道が崩れることはよくあったと思われます。
更新日:2025年03月05日