大正14年3月6日
3月6日(金曜日)、午前8時30分出勤。
本日は普通事務を取扱った。
午前11時頃、白岩神社の祭具調製のため退庁した。
午後から岡田町長は松田郡役所ヘ出張される予定である。
解説
小見助役は、西小磯地区の中心人物であると共に、白岩神社の社人(しゃにん・神社に奉仕し、祭祀に携わる人)でもありました。また、神事の歩射(ぶしゃ)を行うためには、毎年、弓矢や的などの祭具を新しく作り直す必要があり、小見助役が早退したのはそのためです。
現在、国内で行われる祭祀は、「本来決められていた日」ではなく、日が近い休日などに変更されていることが多いようですが、当時は必ずその日に行いました。助役日誌の記述からは、祭祀が平日に行われる場合には、日常の仕事より優先することも許されていたように見えます。
更新日:2025年01月31日