大正14年3月2日

更新日:2025年01月31日

3月2日(月曜日)、午前8時40分出勤。

本日、原宿の小宮周蔵より7,200本の松の苗木が届いた。小学校生徒と共に、学校植林のうち、約6反分の焼け跡へ植えつけた。午後0時5分、植付けを見廻った。参加した生徒は高等科の50人で、教員5名も参加した。午後3時頃に、第一回植え付けの約3分の1を終え、帰場した。

午後5時に、町長と共に退庁した。

解説

今日は、火災で焼失した学校林に松の苗木を植える作業をしています。6反は1800坪、約6000平方メートルですので、かなりの広さです。当時は小学校の資産として保有していた敷地と思われます。

高等科は小学校内に併設され、義務教育の6年間を終えた進学先の一つとして、さらに2年間学ぶことが出来ました。参加した生徒の年齢は12歳から14歳になります。小見助役は「見廻る」と書いていますが、時間が長いので作業の指導などしていたのでしょうか。植林作業は、明後日まで続きます。

また、苗を購入した業者の所在地「原宿」は、現在の横浜市戸塚区原宿町にあたり、江戸時代から山林植栽用苗木の一大産地として知られていたようです。助役日誌の欄外には「松苗・三年生・1000本4円」の購入記録が残されています。

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