大正14年10月24日
10月24日(土曜日)、午前7時40分出勤。
午前10時25分、岩崎邸萩原執事より家屋譲渡届けがあった。届出の内容は、木造瓦葺平屋1棟を大磯警察署長官舎用として神奈川県へ譲渡するというものだった。
本日、岩崎邸執事に小学校建築用資材である割栗石代金162円50銭を支払った。(1坪当たり13円、計12.5坪)
午後3時、町長は上水道水源地へ出かけた。
同時刻に退庁し、途中小学校建築場を巡視して、午後4時半に帰宅した。
解説
岩崎久彌は、三菱創業者岩崎彌太郎の息子で、3代目当主です。大磯駅近辺に広大な土地を取得したのは岩崎彌太郎の弟・彌之助(2代目当主)で、明治22(1889)年に駅前の愛宕山に別荘を建てました。その後明治33(1900)年に久彌が相続しました。岩崎家は、大磯小学校建設のためばかりでなく、大磯警察署長官舎のために土地や家屋を譲渡しています。当時の警察署は現在の消防署の所にあり、岩崎邸から譲り受けた署長官舎は、現在の横浜銀行の駐車場です。 そこにも岩崎邸の建物があったことが分かります。























更新日:2025年09月14日