大正14年9月14日

更新日:2025年08月14日

9月14日(月曜日)、午前7時35分出勤。

本日、火葬場改造竣工の旨申出があった。

午前に小林勝蔵氏が来場し、海水小屋建物地割、亜鉛板が不足で追加を請求してきた。松山千代吉に買い求めるよう小林に依頼した。

午後2時頃から、小巻請負人及び長島書記と共に岩崎家執事の萩原氏を訪問した。割栗石を小学校建築のために買受けることとなり、測量の結果、約12坪5合と決定した。午後2時から土木委員へ決定事項を回覧した。

本日、火葬場竣工引渡しにあたって、町長が実地踏査された。土木委員の真壁・山梨・中西・柳田と助役も参加し引受けを完了した。

午後4時半頃、上水道水源地を踏査した。掘削の深さは、200尺以上(60m)に達した。

午後5時頃に帰場の上帰宅した。

解説

割栗石とは、建物の基礎を作る時、建築土壌を固めるための石です。石を入れ突き固めた土壌の上にコンクリ―トを流し込むのが一般的です。現在も一般住宅では用いられています。

いよいよ、火葬場が完成し引渡しについて申し入れがありました。震災から丸2年で完成です。

また、上水道の試掘は深さ200尺(60m)に達したようです。水面までの深さが不明ですが、これだけの深さのポンプは、特殊な作業場(鉱山等)で使われていたものと考えられます。高価であり、燃料や電力の確保などの課題も多く、はたして大磯町の上水場で使用可能かどうか疑問です。

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