大正14年9月10日
9月10日(木曜日)、午前7時50分出勤。
午前8時半頃、西海惣兵衛氏より本年4月から9月までの税務署敷地料金の請求があった。
午後2時15分に、町長は水道水源地を巡視のため早退した。
午後、南下町海水道側に住む町民3名が来場し、宅地の名義変更登記を請求した。
午後4時20分に退庁した。
解説
当時の税務署は、山王町の松並木沿いにありました。建物は町が建築して貸与していましたが、土地は西海惣兵衛の私有地でしたので、今日は、その地代を請求しにきたようです。
水源地の掘削工事は進んできたのでしょうか。町長は、午後から現場へ出かけてしまいました。
「南下町海水道」とは、海水浴場への道筋として、大正4(1915)年5月から二期に渡って工事をし、大正6(1917)年7月に竣工した「海水道路」のことでしょう。現在の国道1号線・照ヶ崎海岸入口の信号から入り、海岸へ続く道筋です。工事の際、広い道幅を取るために私有地を町に譲った住民が、宅地の名義変更登記に来場したようです。























更新日:2025年08月08日