大正14年8月26日
8月26日(水曜日)、午前8時出勤。
本日から小学校建築計画に関する設計書等を公開し、早速、高宮源次郎氏の閲覧があった。小学校建築に使用する御下賜材の見積代価は3,074,30減額となった。
本日は雨天のため水泉地試掘は中止となった。昨日までで106尺ほど掘り進んだ。
午後からの大雨により、道路やその他の箇所が破損した。
午後1時半に退庁した。
解説
3,074,30という数字に単位が書かれていないのですが、おそらく3074円30銭かと思われます。
また、「御下賜金」「御下賜品」は天皇から与えられるお金や品物のことですが、ここに書かれている「御下賜材」とは、以前まで大磯にあった御料局の建物の木材を、小学校の建築のためにいただくことを意味します。ただしこの材木は無償ではなく、有償で譲ってもらうようです。























更新日:2025年08月02日