大正13年4月22日

更新日:2024年04月22日

4月22日(火曜日)、午前8時10分出勤。

根津別邸内において変死事件があり、中西衛生係が出張した。

加藤収入役が病気欠勤のため、収入事務を取扱う。

午後0時30分、霜島小学校長とともに学校植林焼跡の現場を確認し、同3時30分役場へ戻った。

すぐに、太田清蔵氏の別荘の管理人・吉川理一氏の自宅を訪問し、学校生徒の運動場の借用について、波多野訓導と共に謝礼を伝えた。

役場へ戻り、同4時30分退庁した。

午後7時より、衆議院議員候補者の件について、町会議員並びに区長一同を役場楼上に召集し、いろいろと協議した。茶菓2円を新杵から購入。郷土・三宅の両名は役場楼上にて密談。中食2人分を松月に注文。議員・区長とともに午前2時半頃散会し、帰宅した。

解説

変死人の出た根津別邸の根津とは、根津嘉一郎のことです。山梨県出身の「鉄道王」と呼ばれた実業家で、根津財閥(現在の東武グループの前身)の創始者です。1905(明治38)年、東武鉄道初代社長に就任、衆議院議員や貴族院議員も務めました。東京の根津美術館は、2代目嘉一郎が設立したものです。

また山梨にある生家は、歴史的建造物として国の登録有形文化財に登録され、根津記念館として開館されています。施設内には、大磯の別荘にあった「大磯の松」が移植されています。

参考

大磯ガイド協会編『大磯まち歩き事典』2021年

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