大正13年4月11日

更新日:2024年04月11日

4月11日(金曜日)、午前8時30分出勤。

赤十字社と愛国婦人会の会費を、その筋へ進達した。その他、通常業務に従事した。

午後3時頃より、昨日の続きで、小学校の仮校舎として建物を貸与してくれた者に謝礼金を渡すため、関係者を訪問した。午後4時頃より波多野教諭と校長を代表して、貸与者を訪問した。午後5時半頃終了し、帰宅した。

解説

愛国婦人会は、戦死者の遺族や重い病気になったり、傷を受けたりした軍人を救護することを目的として結成された会です。きっかけは、北清事変(義和団事件)で、佐賀県唐津市出身の社会運動家であり、婦人運動家である奥村五百子が、陸海軍の支援や政治家の近衛篤麿らの援助を受けて、1901年(明治34年)2月24日に創立しました。

東京の本部を中心に、県単位で支部が作られ、神奈川県にも1903年(明治36年)に発会しました。日露戦争によって愛国婦人会の会員数は増加し、1924年(大正13年)には129万人に達しました。その後は、国防婦人会などの他の婦人会の登場によって、似たような活動を行う婦人会が増え、日中戦争が長期化する中、1944年(昭和19年)に国防婦人会などと統合し、大日本婦人会が結成されます。

この当時は、会費の徴収を町役場が担い、赤十字社の年拠金と共に、会費の納入通知が発せられています。

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