大正13年4月8日

更新日:2024年04月08日

4月8日(火曜日)、午前8時30分出勤。

選挙人資格調査のため、戸籍簿を二宮主任と取調べた。明日、引き続き取調べる予定にして、午後4時10分退庁。

解説

この年は、2月8日に公示があり、5月10日に「第15回帝国議会衆議院選挙」が行われています。この日の小見助役は、その準備のために、戸籍から選挙資格のある者を選び出す作業をしています。

100年前の当時は、選挙権があるのは満25歳以上の男性のみ。しかも納税額による制限選挙で、限られた人(総人口の約5パーセント)しか投票できませんでしたが、その制限が無くなり、満25歳以上の男子全てに選挙権が与えられたのが、この選挙を経て成立した加藤高明内閣の時です。翌大正14年(1925年)5月に、いわゆる普通選挙法(正しくは衆議院議員選挙法の改正)が制定されました。

当時としては画期的な改革でしたが、まだまだ総人口の約20パーセントにしかなっていません。現在のように、女性を含めた成人全てに選挙権が与えられたのは、さらに20年後の1945年(昭和20年)のことになります。

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