大正13年3月19日

更新日:2024年03月19日

3月19日(水曜日)、午前8時30分出勤。

戸籍事務の手伝いをした。

午前11時頃、三宅・二宮の両氏来場、藤田町長に県庁行きの報告をした。

前日の収納金を加藤収入役に引き渡した。

来る21日の定例復興会を繰り上げ、本日午後6時より開催する件について回状した。

拝啓
南北下町海浜における岩礁破砕等の工事施行の件について、県庁の意向を聞いた結果、しっかり協議したいため、お繰り合せの上、本日午後6時、大磯町役場へご参集いただきたい。
匆匆
大正13年3月19日
大磯町長藤田文次郎
議員一同宛て

午後5時頃、復興委員三宅・浅沼・郷土の3名は、小学校第1号室の竣工により、現地を確認した。町長と助役も同行、参加。明日、引渡しの予定。

午後6時より町会議員一同を召集。防波堤の件を話し合った。出席者は三宅・郷土・豊田・脇・小見の5名。町長より県の意向を報告した。協議の結果、明日漁業組合理事・同書記とよく話し合うことにした。並びに、駿河銀行大磯出張所設置の件について、陳情書をその関係者に提出することになった。上弁を松月から6本、蕎麦2杯を古伊勢屋から注文。午後8時過ぎ解散し、すぐに帰宅した。

解説

三宅悌吉と二宮長松が来場し、防波堤の岩礁破壊の工事について、一昨日の県の回答を藤田町長に報告しました。緊急に協議の必要ありと判断した町長は、議員一同を召集、この日、午後6時から会合を開く連絡をしました。

助役日誌には、回状(かいじょう/まわりじょう)と書かれています。回状とは複数の連絡先に順次回覧させ、最後に発信者へ返送するよう作成した文書のことです。江戸時代から使われている言葉で、当時は領主が用件を伝えるために書いたものを、村から村へ回覧していました。

6時からの協議の結果、明日漁業組合としっかり話し合うことになりました。

小学校の第1号室が完成し、復興委員3人と町長・小見助役は、現場へ確認に出向きました。明日には業者からの引渡しがあるようです。震災以来、仮校舎で勉強をしている生徒たちは、新しい校舎が出来る事を待っている事でしょう。

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