大正13年2月27日
2月27日(水曜日)、午前8時50分出勤。
本日、震災救助費として(小学校を除く)金2,500円を、県から借入れる。年利4分8厘、償還期間は本年3月31日までとする。
藤田町長から、隔離病舎の取締と、本年度(大正13年度)の予算編成作業を補助するよう命じられる。
戸籍編成に従事。
中西巡視は、妙輪寺へ種痘検診に出張する。
午後から加藤書記は隔離病舎へ出張する。
三宅氏が役場へみえる。藤田町長から注意があった。
午後4時30分退庁。
解説
震災救助費として県から2,500円を短期借入しています。町の財政が逼迫しています。『大磯町史』7、p.468には、その時の震災応急費の借用証の写真が掲載されています。借金の使用目的に但し書きがあり、小学校の応急施設費を除くとあります。返済期日を大正13年3月31日までとしていましたが、『大磯町史』によれば昭和3年(1928)まで据置、年利5%で30年賦元利均等返済となっていました。
大正13年度の予算編成は、震災復興費用で町の負債も膨らむ中、町長の命を受けて小見助役も予算編成に加わることになりました。
参考
- 『大磯町史』7、p.483~484
更新日:2024年02月27日