大正13年9月30日
9月30日(火曜日)、午前7時40分出勤。
本日も栢木書記は病欠で、渡辺書記は平塚に出張した。
午前8時、腸チフス患者1名が亡くなった。
本日は戸籍事務に従事した。
来る10月2日の午前8時に、当町の消防組秋季点検を警察署前において行う予定となった。
藤田町長は午後2時頃から、東小磯の病舎道崩壊の場所と隔離舎を実地踏査し、午後4時半頃に役場へ戻った。
小生は町長職印と認印を宿直の加藤書記に封印したまま預けて、すぐに退庁した。
解説
栢木書記は体調が回復せず本日もお休みです。
藤田町長が調査に出かけた隔離舎は、東小磯から湘南平に通じる山道の途中にありました。現在、この地域は開発されて高級住宅街となりましたが、当時は山に囲まれた谷戸でした。雨が降ると山からの水で、小道は川と化したに違いありません。隔離舎に向かう道が崩壊したのは、雨によるものなのかあるいは震災による土砂崩れなのかは書かれていません。
更新日:2024年08月16日