大正13年9月12日
9月12日(金曜日)、午前7時50分出勤。
午前10時頃、大正12年の海水浴場更衣所材料損害敷金として預かっていた金110円の内、金10円を海水浴場更衣所総代小島清吉氏に返却した。この預かり金は、一人10円であった。山下金次郎氏が今年は、出方を辞退したため、小島氏に10円を返した。今年分(大正13年分)は、金100円であり、すぐに大磯銀行へ預金した。
中郡役所において、実施した自転車鑑札付替えで漏れていた分を、町役場にて実施した。中郡役所より亀井書記が出張された。
午前9時半頃から藤田町長は、渡辺・佐藤・中西・梅田・長島の5名を役場に召集し、密談を行った。
大磯駅前の石碑を大磯案内所へ引き下げる移転工事は、濱島植木職に請け負わせることにした。
午後4時20分に退庁した。
解説
出方(でかた)とは、現在の海の家ともいえる海水茶屋の経営者の事で、年10円の出資金を町に預けていました。
明治4(1871)年に馬車や荷車に税金をかけ、明治13(1880)年には自転車にも税金がかけられました。これらの税金を納めた証拠として鑑札が取りつけられることとなり、今回は以前付け替えできなかった自転車へ付け替えを実施したようです。
更新日:2024年08月08日