大正13年8月26日
8月26日(火曜日)、午前8時出勤。
本日、治療したチフス患者が帰宅した。
一昨日の24日には腸チフス患者が発生し、隔離舎へ入院させた。
午後1時に退庁した。
解説
当時腸チフスは、チフス菌に汚染された水や食べものを口に入れることで感染する死亡率の高い病気でした。現在でも、東南アジアや中南米、アフリカなどではたくさんの人々が亡くなっています。日本でも、そのような地域に渡航した人が罹り、年間十数件の事例が報告されています。この時期の大磯での腸チフスの感染は、大流行とはならないまでも昨年から続いており、震災の影響で衛生状態が悪くなったことも原因の一つかもしれません。
更新日:2024年07月17日