大正13年8月11日

更新日:2024年07月15日

8月11日(月曜日)、午前7時50分出勤。

午前8時30分頃、山下別荘へ李王世子殿下のご機嫌を伺いに行った。 

昨日付で、加藤収入役が大磯銀行の私用のため、辞表を提出した。

午前11時頃、霧島校長と共に中川嘉一郎氏の別邸を訪問し、地上及び植木移植の件について申込をした。

午前10時頃から復興委員会を召集し、加藤収入役の辞表並びに中川氏の件などを協議した。昼食は上等弁当5個分用意した。出席者は、三宅・郷土・渡辺・二宮・奥山の5名であった。

本日は町村長の会合があり、午後0時半頃町長が帰場された。

午後4時頃に退庁した。

解説

記述に誤りがありましたので、修正しました。(8月14日)大変申し訳ございませんでした。

李王世子殿下とは、韓国李王家最後の皇太子、李垠のことで、伊藤博文が養育にあたり、大正9(1920)年、梨本宮方子女王と結婚しましたが、大正13年の当時は滄浪閣が関東大震災のひがいを受けて使用できなかったため、東小磯にあった実業家の山下亀三郎の別荘に滞在していたと考えられます。大正10(1921)年には、伊藤が構えた滄浪閣を名称とともに継承するなど大磯町と深い関係があります。

また、中川嘉一郎には、小学校拡張計画で敷地の譲渡等をお願いしていましたが、関東大震災の影響で一時中断していました。

加藤収入役が辞表を提出したため助役の業務が増えているようです。

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