大正13年7月11日
7月11日(金曜日)、午前7時50分出勤。
本日から小学校において度量衡検査を実施する。渡辺主任書記、並びに加藤・中西・小見が参加した。午前10時半頃藤田町長も現場を巡視され、12時に役場へ戻られた。
本日は、復興会の定例会であったが欠席者多数のため、流会になった。
午後0時30分頃藤田町長と海水浴場を視察した。午後3時15分に役場へ戻った。
本日は加藤収入役が病気欠席のため、収入事務を取り扱った。
午後4時20分に退庁した。
解説
度量衡とは、度(長さ)、量(体積)、衡(重さ)の事で、近代国家においては、公平な商業取引や精密な工業製品を作るために、統一した計量単位を決める必要がありました。日本では、明治23(1890)年にこれまであった度量衡条例を改め度量衡法を制定し、長さや体積、重さの単位をすでに国際度量衡局から配布を受けていたメートル原器、キログラム原器の世界標準に合わせました。
今日実施した度量衡検査は、重さを量る秤の検査を行ったものと思われます。 秤は、商業取引に最も使われる一方で、実際の重さとはズレが生じやすい計量器であり、現在でも地方自治体により2年に1度の検査を実施しています。
更新日:2024年06月12日