大正13年7月7日

更新日:2024年06月12日

7月7日(月曜日)、午前7時50分出勤。

本日は、戸籍その他普通事務に従事した。

午後5時から平塚新宿の禱龍料理店において、新築落成式を兼ねた開店披露の招待を受けた。町長・助役・三宅・二宮・奥山・渡辺・郷土・加藤収入役の8名が招待された。

本日、土澤村長の水島氏並びに育英学校長の両者が来場し、育英学校を中郡立中学校とする件について依頼された。町長不在のため、後日返答することとした。

午後4時10分に退庁した。

解説

今日の小見助役は、平塚新宿に新しく出来た料理店の開店披露に、町長らと出席しました。

平塚新宿とは、ほぼ現在のJR平塚駅北口からひろがる商店街や平塚八幡宮がある地域で、当時も平塚の中心地となっていました。 店名や招待客の顔ぶれから推測すると、大磯の旅館「禱龍館」と関係があったかもしれませんが、残念ながら詳細はわかりません。

もう一つの話題として書かれている「育英学校」は、金目村(現在の平塚市金目)にあった私立学校です。この学校は、中郡や近隣町村からの補助金で経営されていましたが、郡制の廃止と関東大震災による校舎全壊が重なり、大正13(1924)年3月で一度廃校になりました。その後、理事会によって、4月からは大根村・土澤村・金目村・旭村・金田村・秦野町による「六カ町村組合立育英学校」とすることが決定しました。 この日、学校長らは、学校存続のために中郡内の他の町村の協力を求めに来たようです。これは、学校を5年制の中学校にする目的もあったようです。結果としてこの学校は、12月に中郡南部の町村が参加して、「中郡二十六カ町村組合立育英学校」となり、さらに大正15(1926)年4月には「中郡二十六カ町村組合立那珂(なか)中学校」となります。

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