大正13年6月30日
6月30日(月曜日)、午前9時出勤。
本日午前9時30分渡辺主任書記と共に、海水浴更衣所の建設のため現場へ出かけ、材料の確認をした。材料不足は柱17本、その他は未定のため、調べて申し出ることとした。
午後10時半頃帰場した。
本日、藤沢町の小野正雄氏が来場し、小生に面会を求めた。
午後3時半頃梅田丑五郎は、南浜防波堤柵の修繕の見積り書を町長に提出した。28間の柵の延長が必要であり、工費は140余円とのことだった。
午後4時半一旦退庁した。
午後7時から、海水浴実行委員を役場へ召集し、柵の設置の見積もりの件、並びに福助足袋が、広告用として海岸数か所の無料休憩所に大傘を設置し、公衆の便宜を図りたいとの申し出の件について、協議する予定だった。不参加者多数のため結論が出せず、柵については明日7月1日から取り掛かることとし、その他は後ほど協議することにして10時頃散会した。出席者は、実行委員脇安五郎と町長、助役、渡辺書記の4名だった。
解説
連日、町長と小見助役、渡辺書記は昼も夜も海水浴場の準備に追われています。7月5日の海開き式典に間に合うのだろうかと心配になってきます。福助足袋が申し出た広告の大傘の件は、どうなるのでしょうか。
更新日:2024年05月23日