大正13年6月26日
6月26日(木曜日)、午前9時20分出勤。
出勤途中で、学校下水再修理の件で学校に立ち寄ったため遅刻をした。
町長は、午前10時14分大磯駅発の汽車で県庁へ出張した。海水浴場の県営などについて、打ち合わせをするためである。
三宅海水浴実行委員は、金250円を収入役より一時借り受け、海水浴宣伝ビラ注文のために、町長と同じ汽車で横浜に出張した。
午後2時頃奥山氏と共に海水浴場を巡視し、同4時帰場した。
藤田町長は午後5時10分横浜より帰場した。
午後5時30分町長と共に退庁した。
解説
本日も小見助役と関係職員が海水浴場を巡視しています。
全国的にも有名な大磯の海水浴場の海開きに向けて、前年の関東大震災の大きな被害による施設の整備や、地形が約2メートル隆起し海岸線が変わってしまったことによる対応もしなければならず、忙しさが続いています。海水浴場の管理運営は、民間の力を借りて町で行っていましたが、本日町長が県庁に出張した理由は、町営から県営にすることの相談だったようです。時間がかかりそうな案件です。
また、毎年海開きに向けてポスターを作り大々的に宣伝をしていました。現在の港エリアにある港湾事務所の1階には、大磯海岸の魅力を発信する展示室があり、大磯の海に関する資料や、海水浴場の歴史・写真・宣伝ポスターなどが展示されており、いつでも観ることが出来ます。この年の宣伝ポスターはどれか探してみるのも面白いかもしれません。
更新日:2024年05月23日