大正13年6月12日
6月12日(水曜日)、午前7時30分出勤。
午前9時半頃から米麦検査のため町役場へ集合があった。午後2時半頃散会した。
本日、加藤収入役が欠席のため、収入事務を取り扱った。
午後4時に退庁した。
午後7時から海水浴場委員並びに復興委員を町役場へ召集したが、少数のため、流会とした。
明日、藤田町長は県庁へ出張予定のため、午後10時頃散会した。
解説
関東大震災により、大磯町では海底が2メートルほど隆起し、海岸が遠浅になるという被害を受けました。形状としては問題のない海水浴場となりましたが、海底に磯が突出して、漁船の発着だけでなく海水浴自体にも支障をきたしました。その復興作業のため各委員が招集されたようですが、人数が少なく流会せざるを得なかったことがうかがえます。
参考
『大磯町史』7、p456
更新日:2024年05月09日