大正13年6月9日
6月9日(月曜日)、午前8時50分出勤。
長島書記は、本県土木課へ出張した。
午後1時25分、両陛下が東京へ還御され、大磯駅において町長と共に奉送した。
午後2時頃から、吏員一同で役場内の選挙場設備に取りかかった。
午後2時半頃、本県属の伊東轍雄氏が来場し、選挙場を視察された。
午後4時30分退庁した。帰宅途中で、郷土君の選挙事務所を訪問した。
午後5時頃、西小磯を警戒し、午後12時に床屋より帰宅した。
解説
明日に迫った県議会議員選挙のため、選挙場(投票所)の準備をしています。
小見助役は、退庁後候補者の郷土久蔵の選挙事務所を訪れ、深夜に帰宅しています。床屋は、西小磯地区の集会所になっていた場所(現在の西小磯防災館)です。
また、この日は大正天皇と皇后が大磯駅を通過しました。この頃、大正天皇は日光・沼津・葉山の御用邸で療養生活を送り、皇后が頻繁に行き来をしていたことが日誌の記述でもわかります。今回皇后は、6月6日に沼津御用邸に向かい、共に一度東京に戻ったようです。
参考
『大正天皇実録』
更新日:2024年05月09日