大正12年10月17日

更新日:2023年10月17日

10月17日(水曜日)、本日は新嘗祭で祝日にもかかわらず午前8時20分出勤。

梅田雇は慰問品の第2回目受領のため、茅ヶ崎町へ出張する。

午後0時30分頃、妙輪寺の伊沢住職が来場。三宅・郷土・二宮の3名は午前11時頃来場し、追悼会の件について協議する。日色弁当3本。

徳川頼倫公から震災お見舞金として金1千円の寄贈を受けた。

解説

梅田雇が慰問品を受取に茅ヶ崎町へ出掛けていますが、茅ヶ崎と平塚の境を流れる相模川(馬入川)に架かる馬入橋が震災で崩壊し、仮橋で混雑していた模様です。慰問品を馬力車や牛車で受取に行っています。

19日の震災追善会に向けて妙輪寺の伊沢住職を迎えて復興委員等と入念な打合せがありました。

紀州徳川家15代の徳川頼倫(よりつぐ)から高額な寄付がありました。大磯にあった別邸は、先代の14代徳川茂承(もちつぐ)が購入したもの。頼倫は東京の本邸内に1908年「南葵文庫(私立公開図書館)」を開設し、関東大地震で被害を受けた東京帝大図書館の惨状に心を痛め、1924年7月、南葵文庫蔵書を東京帝大図書館に寄贈しています。

参考文献

『大磯町史』3、p.656~659「震災費収支決算書」

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