大正12年10月15日

更新日:2023年10月15日

10月15日(月曜日)、午前8時45分出勤。

戸籍謄抄本とその他の事務に忙殺される。

香川県の篤者からの慰問品を、各区へ配布した。

午後3時頃より復興委員を至急召集し、各職工賃の協議をしたが要領を得ず、大体の方針を立て警察署長と打ち合わせの上、協調することになった。続いて震災死者の追弔会について協議したが、これまた日時の都合上要領を得ず、8時頃散会した。すぐに町長と共に退庁、帰宅した。

解説

香川県の個人からの慰問品を、各地区に配布しました。これは、前日に茅ヶ崎町へ取りに行った慰問品のようです。品物は、外米19袋、 砂糖19俵、塩71俵、醤油27樽、漬物20樽、ミルク32箱と、生活に欠かせない物ばかりです。

大磯には震災後から、個人や団体からの励ましの手紙や金品が届けられました(『震災記録』大磯警察署発行)。特に大磯に自宅や別荘を構えていた多くの著名人の名前が記されています。

復興委員の会議では、前々日に引き続き討議がなされたにもかかわらず、工賃について合意が得られず、後日、警察署長を交えて結論を出すことになったようです。続いての震災者追弔会も結論が出ませんでした。いろいろ紛糾した会議となりました。小見助役は事務仕事に忙しく、さらに5時間にも及ぶ会議もあり、この日も帰宅が遅くなりました。

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