大正12年10月10日
10月10日(水曜日)、午前8時出勤。
午前9時頃より復興委員7名は、藤田町長と共に大磯警察署へ行って高橋署長に面会し、合意の上役場に戻り、協議会を開き、昼食を取って午後1時半に散会した。同時に次の通知を発した。
「震災後の労働に対する賃金の公平を保つことは、目下の急務と思いますので、御協力をお願いしたい。ついては、 本日午後7時に必ず大磯町役場へお集まりいただきたい。
大正12年10月10日
大磯警察署長・大磯町長」
本日、渡辺書記・佐藤書記は欠席。
入営兵士の戸籍謄抄本を22通作成し、完了した。
午後7時半頃から、藤田町長の発言があった。終了後、高橋警察署長の詳しい震災に関する大磯町復興策について、話があった。 続いて、渡辺・二宮の両復興委員の説明、郷土委員の話があった。協議半ばにして暴風雨となり、散会することとなった。すぐに風雨の中、帰宅した。
解説
いよいよ大磯町の復興について、協議が進められます。震災後の労働賃金の公平さを保つ方策と、小田原・鎌倉の視察結果、そして復興計画案が住民に伝えられたようです。しかし、あいにく天候が悪化して、中途半端になってしまいました。
更新日:2023年10月10日