大正12年5月25日

5月25日（金曜日）、午前8時50分出勤。

水産会の菊地技手が見え、水産会員の住所・氏名・生年月日等を調査された。

犬の予防注射を大磯警察署で実施。午前中は長島主任書記、午後からは加藤書記が出張する。

午後0時30分、県職員の篠原忠四郎氏が役場に見えて、大正10年度の衛生委員を調査した。長島主任書記が質問に対応する。

午後7時から役場で後任の校長の件で協議会を開催することとなり、町長から午後1時に通知する。

藤田町長は中郡役所へ出張され、郡農会役員の選挙の模様を聴取された。選挙終了後、町長は三宅氏に電話で選挙の経過を報告され、午後3時頃帰場された。

県職員篠原氏は、午後3時30分頃衛生委員の調査を終え、退庁された。

午後4時10分退庁。

午後9時頃から学務委員の奥山・郷土・藤田町長・小職の4名で三宅氏を見舞い、校長転任の件を協議する。結果町長に一任することとなる。渡辺・浅沼委員は欠席ししたため、両名の意向を改めてうかがい、同意を得たことを、町長に報告した。

この日は、業務が盛りだくさんです。衛生委員に対する調査を県職員が行っていること、警察署で犬の予防接種をしていることなど、現在と大きく違いがあります。びっくりするのは、病気の三宅町会議員を夜9時に見舞い、校長の件で協議しています。

古文書解読クラブでは、現在、大正15年（1926）まで助役日誌を読み進めていますが、感心することは町会議員・役場吏員の方々が、小学校の件で大変熱心に取り組んでいらっしゃることです。