大正12年4月17日

更新日:2023年04月17日

4月17日(火曜日)、午前8時20分出勤。

藤田町長が親戚の不幸のため午前11時頃に早退する。

町県税切符を書き入れる。

午後3時50分、金目村盲人学校生徒募集の件で宮田寅治氏が来場した。

午後4時10分、退庁する。

解説

藤田町長は今年の春の例祭も、忌引のため参加できなくなりました。実は前年の春の例祭も忌引で参加できていません。

私立中郡盲人学校の宮田寅治が、生徒募集の件で大磯町役場に来ました。私立中郡盲人学校は、明治43年(1910年)4月9日に開校した盲学校で、宮田はその設立協力者の一人です。校舎は、金目村の金目観音の裏手にあった日本基督教金目村基督教講義所で、男女別の寄宿舎もありました。しかし、大正12年9月1日の関東大震災で校舎が全壊、一時は廃校も検討しましたが、神奈川県の経費助成もあり、大正13年11月7日に平塚町新宿字浅間下に移転する形で復興しました。

後に宮田寅治は、私立中郡聾話学校の設立にも尽力し、昭和2年(1927年)に開校した際は、初代校長に就任しています。昭和8年4月1日、盲人学校と聾話学校は合併し、現在の神奈川県立平塚ろう学校となります。

参考

平塚市博物館市史編さん担当編『平塚市史10』通史編 近代・現代、2011年、p.429~431

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