大正12年3月30日

更新日:2023年03月30日

3月30日(金曜日)、午前8時30分出勤。

藤田町長は欠席。

戸籍謄抄本事務に忙殺される。

午後1時から大磯小学校で家畜伝染病予防講演会を開催。警察署と町役場の共催で県衛生課から成田警部と医師による講演会を開催した。参加者は100名程で、午後4時過ぎに散会となった。役場に戻り、退庁。

大日本物価調節会幹事の菅善三郎氏が役場に見える。電燈代値下げの件で町長に面会を求められたが、町長が欠席していたため、後日改めることになった。

西小磯地区の町農会総代選出の選挙の件で、同事務所ヘ、午後8時頃に出掛けた。

解説

この年、大正12年(1923年)1月20日に家畜伝染病予防法が施行されたことと関わるのでしょうか。県の衛生課から成田警部と医師が講師として招かれ、講演会が行われました。家畜伝染予防法は、家畜の伝染病の発生とまん延を防ぎ、畜産の振興を図る法律です。狂犬病になりやすい浮浪犬の駆除対策も目的としていました。助役日誌にも、野犬狩が行われていたことが記されています。

100年後の現在、昨秋からは鳥インフルエンザの流行で、鶏1,000万羽以上の殺処分の報道がありました。物価高による餌代の高騰など、近年の畜産業界は厳しい状況が続いています。

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