大正12年3月17日
3月17日(土曜日)、午前8時20分出勤。
午前10時51分、皇太子殿下が大磯駅を御通過する予定だったが、見合わせとのことで、駅長より報告があった。すぐに、各議員・区長・学校・神官等へ通知する。
午前10時30分ごろ、神奈川県検税吏員小星芳之助氏が来場した。加藤書記と共に営業税について各町を検査した。
藤田町長は欠席。
午後2時より警察署長新旧送迎会幹事を召集。打ち合わせの結果、来る25日午後2時に大磯小学校にて開催する予定となる。大磯町はもちろん、関係町村・二宮料理屋組合・平塚芸者屋組合・同料理屋・宿屋組合・消防組合へ通知する予定。午後5時散会する。
解説
皇太子(のちの昭和天皇)が大磯駅を通過する予定でしたが、取りやめになりました。そこで、町会議員、区長、学校関係者、神官らにその旨を連絡しています。逆に言えば、皇族が来るたびに、これだけの人たちが、いつも大磯駅に集まっていたということになります。
午後は新旧警察署長の送迎会の打ち合わせ会が行われました。この打ち合わせ会には、関係町村、二宮の料理屋組合、平塚の芸者組合と料理屋組合、宿屋組合、消防組合の人たちが招かれることになりました。当時の大磯警察署の管轄地域には、現在の大磯町だけでなく、二宮町や平塚町も含まれていました。そのため、平塚の料理屋組合なども送迎会に招待されることになります。
更新日:2023年03月17日