大正12年2月25日
2月25日(日曜日)、休日。
午後から小学校で処女会総会が開催された。小生は欠席。
渡辺廣三氏から、蜷川氏の希望による西小磯西端へ停留所を設置する件について、願書の下書きを示された。
解説
この日は大磯小学校で処女会の総会がありました。前日に降った雪と日曜日のためか、小見助役は欠席しています。
大正8年(1919)5月に発足した処女会は、13歳以上の女性を対象とした通俗教育(社会教育)を目的とし、地方改良運動の一環として大磯町婦人会から新たに組織されました。大磯町婦人会は大正4年(1915)11月に創立されました。
蜷川新の大磯別邸は西小磯の吉田茂邸の東側にあり、大磯駅からの距離は2.5km、徒歩で30分程かかります。西小磯に停留所の設置を希望していたようですが、詳細はよくわかりません。
蜷川新は法学博士で戦時だけでなく、平時も常に人道のために活動する国際赤十字連盟の設立に奔走した人物です。第一次世界大戦後の国際連盟の規約第 25 条にも、各加盟国が平時の赤十字組織を国内に設置し、活動を促進すると定められました。
更新日:2023年02月25日