大正12年2月16日
2月16日(金曜日)、午前9時20分出勤。
風雨のため遅刻した。
藤田町長は吉野中郡長留任運動のため、中郡各町長、郡会議員、その他村長有志等と県庁へ出頭、知事に請願する予定。
戸籍編成と謄本に従事する。
その他、町長不在のため事務を管理した。
午後7時町会議員を召集する予定だったが、大風雨のため明日午後7時に延期の通知を出す。
午後4時ごろ、藤田町長が帰ってきた。町長は役場に立ち寄り午後4時30分帰宅した。私も同時に退庁した。
解説
今日は小見助役でさえも遅刻するほどの、荒れた天気でした。2月なので、今で言う爆弾低気圧でしょうか。
その荒天の中、藤田町長は中郡町村長や郡会議員、その他有志と共に、吉野勝中郡長の留任運動のため神奈川県庁へ赴いています。理由は不明ですが、吉野郡長が罷免されるようです。大所帯での請願運動ですので、吉野郡長によっぽど人望があったのかもしれません。また、郡制廃止とも関連がありそうです。
町長不在のため、小見助役が町長の代役を務めました。町長が帰庁し、帰宅するのに合わせて小見助役も帰宅しています。
また、この日は小学校増改築などに関する協議が夜行われる予定でしたが、荒天のため延期となりました。
更新日:2023年02月16日