大正12年2月14日
2月14日(水曜日)、午前8時40分出勤。
大正11年度家屋税付加税(追加)の切符の記入に従事する。
中西巡視が風邪のため欠席する。
伏見宮貞愛親王の国葬式につき、両銀行休課、町役場は一時間退庁の旨、藤田町長が申し出る。
午後4時退庁する。
解説
この時期になると、日ごろの戸籍事務ではなく納税事務で小見助役は忙しくなります。パソコンが無い時代ですから、徴税のための書類作成もすべて手書きで行います。苦労の程がうかがいしれます。
伏見宮貞愛親王の国葬がこの日に行われました。没年月日は大正12年2月4日です。前日の伊達宗陳侯爵の葬儀と異なり、小見助役は参列していません。また、国葬に対して、両銀行(大磯銀行と関東銀行か)が休業し、役場が一時間早く閉庁したことがわかります。
ちなみに、一年前の大正11年2月9日には山縣有朋の国葬が行われています。山縣が大磯に別荘を構えていたこともあるのでしょうか。この国葬には、小見助役は参加しています。
更新日:2023年02月14日