大正12年2月5日
2月5日（月曜日）、午前8時40分出勤。
本日も栢木書記は病気のため欠席。
戸籍謄抄本事務に従事。
午後1時から、大正11年度決算並びに各区長改選の件を附議する予定。午後3時頃、町会を開会。議長・藤田町長が開会の辞を述べた。質問が次々あり、一時休会。小会議に移り、追加案を満場一致で可決した。
続いて大正11年度決算の一次会を終了し、調査委員の選挙を行い、浅沼・郷土・奥山・三宅・渡辺の５名が当選。終了後休会。明後日7日午後1時から、決算の調査を行い、調査委員の報告を附議することと決まった。
ついでに、小学校造築・火葬場改修・土蔵新築等の協議会に移り、 いずれも委員を選んで工事を進行することに決定した。後日委員会を開催する予定。
御真影奉安殿の件、寄附者から申出を受けて仮奉安をしてあるが、正式な奉安式を後日挙行することに決定した。
夕食を取り、午後10時に散会した。 当夜、弁当26本を松月に注文。内16本は、議長とその他15名分。10本は、役場吏員分。
解説
この日は町会を開き、今年度（大正11年度）の決算・追加予算について討議しています。来年度に向けて、区長の改選も検討されます。しかし、決算についてはすぐに検討するのではなく、まず調査委員を選出して調査し、後日その報告を待って質問、可否を決定するようです。一方追加予算は、さまざまな場所の工事に必要な経費として満場一致で決定しています。
「奉安殿」は、「御真影」（天皇・皇后の肖像）を納めるための建造物で、多くは小学校の敷地内に設置されていましたが、この記述からは詳細はよくわかりません。
更新日：2023年02月05日